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テクニカルで検証する昨日の相場

2014/12/4のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。

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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドMACDを表示しています。

昨日のドル/円相場は、アジアから欧州時間にかけては119円後半で底堅い動きを続けました。
ただし、120円の売りは厚く、新しい材料もないため、上抜けすることができない動きとなっていました。

NY時間に入ると、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が理事会後の記者会見で
「来年早期に、金融政策が適切かを見直す」と述べ、これまでの方針を確認し、一部で出ていた
国債買い入れなどの追加金融緩和が発表されるとの期待が消えたため、ユーロ/円が上昇、
つられる形でドル/円も上値を試す動きとなりました。

この動きでの2007年7月下旬以来7年4ヶ月ぶりの120円25銭まで上昇しましたが、その後は
翌5日の米雇用統計を控えて様子見ムードが広がり、利食いのドル売りも持ち込まれたため、
119円34銭まで下落する動きとなり、119円台でNYを引けています。

テクニカルで見ても、120円突破は長い上ヒゲで終わっており、ボリンジャーバンドの角田は見られず、
短期の投機的な動きであったことが窺えます。

また、MACDは昨日一貫してドル売りのサインを出しており、120円を突破して高値更新したとはいえ、
天井圏での踊り場つくりという動きであった可能性が高いようです。

本日の雇用統計の結果次第では、大きな調整のリスクもあり、120円台を安易に追いかけて
ドルを買っていくことは難しいのかもしれません。

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