2014/10/7のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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昨日のドル/円相場は、朝方の安値108円69銭付近から、仲値を挟んで109円を回復し、
その後、 参議院予算委員会に出席した黒田日銀総裁が、経済金融のファンダメンタルズを
反映した円安は景気にプラスと述べたことを受け109円17銭まで上値を伸ばしました。
しかし、午後に入り、安倍首相が参院予算委員会で、円安のデメリットについて、
ガソリンや燃料費の上昇で家計や中小規模の企業に負担になるとの見解を示したことが
伝わると、108円台に下落、さらに、黒田日銀総裁が金融政策決定会合後の記者会見で、
2%のインフレ目標 が2015年度半ばにも達成できるなら、金融政策を調整する必要はないと
述べたことも円買い材料となりました。
海外時間に入ると国際通貨基金(IMF)が世界経済成長率見通しを下方修正したことを
背景にリスク回避の円買い、米国債利回り低下に伴うドル売りが加速し、一時108円を割り込み、
107円82銭をつけました。
ドル/円は、3週間ぶりの安値水準まで下落し、先週末の力強い米雇用統計で上昇した分を
吐き出してしまった格好ですが、5週続騰後とあって市場では自然な調整の範囲内との
指摘が聞かれています。
テクニカルで見ると、ボリンジャーバンドのロアーバンドに絡みながら下落しているものの、
バンドの拡大は伴っていないためバンドウォークにはつながらず、緩やかなドル下落が
継続する動きといえます。
また、MACDを見ても、東京朝方に一時的に買い転換したものの騙しに終わっており、
ドルの弱さを確認する形となっています。
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