2014/9/2のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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昨日のドル/円相場は、朝方104円35銭付近で膠着感を強めていましたが、仲値にかけて
実需筋のフローが流入し、株高にも支援されて強含む動きとなりました。
さらに仲値通過後は、インターバンクや海外投機筋中心に買いが広がり、一時1月16日以来の
104円87銭まで上昇しました。
市場では、自民党の塩崎恭久政調会長代理が厚生労働相で入閣と報じられ、
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革の進展に期待が膨らんだという指摘もあります。
海外市場に入ってもドルは底堅い推移を続けました。
昨日発表された米国の8月ISM製造業景気指数は2011年3月以来の高水準、7月建設支出も
5年半ぶりの高水準となり米経済の緩やかな拡大を裏付けるものとしてドル高につながり、
ドル/円は約8ヶ月ぶりに105円を突破する展開となりました。
テクニカルで見ると、東京朝方の実需の買いをきっかけとしたドル上昇で、ボリンジャーバンドの
上方ブレイクとバンドウォークが確認されています(A)。
バンドウォークは通常通り5時間ほどで終了したものの、相場はその後も緩やかな上昇を続けています。
もっとも、その後の上昇では、価格が上昇しているにもかかわらず、RSIは水準を切り下げており、
ダイバージェンスの動きが見られます(B・B’)。
短期的には天井感が強まり反落を示唆する形といえます。
ただし、時間で調整するという可能性もあり、安易な調整期待は抱かないほうが良いのかもしれません。
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