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テクニカルで検証する昨日の相場

2014/8/8のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。

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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表MACDを表示しています。

先週のドル/円相場は、前週にドルが大きく上昇した反動でやや上値が重く、
週初の高値も102円93銭までで103円を突破することは出来ませんでした。
その後利食いのドル売りが優勢となり、徐々にドルは値を下げる展開で、欧米によるロシアへの
懲罰的な追加制裁に対して、ロシアが報復措置を打ち出したことやオバマ米大統領がイラクへの
限定的空爆を承認したことなどを受け、一段とドル売り圧力が強まり、一時101円51銭まで下落しました。

ただし、週末にはロシア国防省が「部隊を基地に帰投させる」と発表したことでウクライナ情勢の
緊張緩和への期待でリスク回避的な円買いは一服し、102円台を回復して週を越えています。

テクニカルで見ると、一目均衡表の先行スパンの雲をヒゲで下抜けているものの、実体はまだ雲の上にあります(A)。
また、現状の雲は非常に薄く、転換リスクが高いものの、実体で下抜かないのであれば、
ドルの上昇基調は維持されている可能性が高いと思われます。

遅行スパンも現状水準を維持すれば買い環境を続ける形となっています(B)。
もっとも、ローソク足との関係では、今週はドルが下方向に引っ張られる形状となっており、
やや下値不安の残るものといえそうです。

さらに、MACDを見ると、先月前半の買い転換以降買いサインを続けていたものが、再び売りに転換してきており、
こちらもドルの下落が警戒される形となっていることには留意が必要でしょう(C)。

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