2014/1/24のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、RSIを表示しています。 |
先週のドル/円相場は、1月28-29日の連邦公開市場委員会(FOMC)での
100億ドルのテーパリング(量的緩和縮小)観測から週央には104円85銭まで上昇しました。
しかし、その後は、中国の景況感悪化懸念、信用バブル崩壊懸念を受けたリスク回避の円買いで急落、
週末には新興国への懸念を背景に株安・債券高となり、リスク回避の円買いに拍車がかかり、
ドル/円は昨年12月6日以来の安値となる102円ちょうどまで下落しました。
日本銀行金融政策決定会合で現状の金融政策の維持が決定されたこと、米国の景況感悪化懸念を受けて、
連邦公開市場委員会(FOMC)でのテーパリング(量的緩和縮小)見送り観測が高まったことなども
ドル売り・円買い圧力につながったとの指摘もあります。
新興国をめぐっては、アルゼンチン国債のデフォルト懸念が再燃し、アルゼンチンの通貨・ペソは大幅下落しており、
トルコ・リラも連日で過去最安値を更新するなど、新興国市場の資金流出懸念が強まっているため、
今週も新興国への懸念が残る動きとなりそうです。
テクニカルで見ると、先週のドル/円は大きな転換を見せています。
これまで一目均衡表の三役好転を続けていた相場ですが、
先週は遅行スパンがローソク足を下抜き陰転してしまっています(A)。
昨年9月27日に陽転して以来のドル上昇相場が終わった可能性を示唆しています。
同様に先週末にはローソク足が先行スパンの雲のなかに入ってきています(B)。
これも相場転換の可能性を示すものであり、ドルの翁調整の可能性が懸念されるところです。
RSIを見ると、低水準まで落ち込んできているとはいえ、まだ30レベルを下回ってはおらず、
もう一段の下落余地を残しているように見えます(C)。
今週のドル/円は上値の重い展開が予想されそうです。
提供: FXトレーディングシステムズ
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