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テクニカルで検証する昨日の相場

2013/10/25のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円は、週央に米国の雇用統計があり、失業率は7.2%へ低下したものの、非農業部門雇用者数が前月比+14.8万人に留まったことで、米国連邦準備理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和縮小)が来年3月以降まで先送りされるとの観測が高まり、ドルは反落する展開となりました。
中国人民銀行による金融引締め観測が高まったこと、アジア中銀による外貨準備の円建て資産への選好が強まったことも、ドル売り・円買い材料となったとの指摘もあります。
ドル/円は、一時1か月ぶりの96円台を付け、安値圏で週を越える動きとなっています。

テクニカルで見ると、今週もドルの上値は重いように見えます。
前々週に先行スパンの雲を上抜けることが出来ずに反落を始めたドルですが、現状雲は98円前半に位置しており、この水準が上値抵抗となりそうです(A)
もっとも、97円台は抵抗が少なく98円手前までの上昇への値動きは軽いのかもしれません。

遅行スパンとローソク足の関係を見ると、順行の動きが続いていることが分かります。
この動きが続けば今週は、再び強く下方向への力が働いてくることが予想されます(B)
下値目処は10月安値の96円50銭水準ですが、これを下抜けるとドル安値のムードがさらに強まることには留意しておく必要がありそうです。

Williams%Rは、先週後半に反発しているものの、水準的にはまだ低く、ドルの軟調さを示しています(C)
この動きからも、ここからドルが上昇するというよりは上値の重さを感じさせるものとなっているといえるでしょう。

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