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テクニカルで検証する昨日の相場

2013/6/7のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円相場は、米国の景況感低迷を受けた米国連邦準備理事会(FRB)の出口戦略の後退観測によるドル売りや安倍政権の成長戦略第3弾への失望が重なり、週初の100円73銭から一時94円98銭まで急落しました。
しかし、週末発表の5月の米非農業部門就業者数が前月比17.5万人増と市場予想を上回ったことでドルは買い戻され、97円台での週越えとなっています。
6月決算の大手ヘッジファンドが、安倍トレード(日本株買い・円売り)ポジションを手仕舞ったことで、東京株式市場の下落、ドル/円の下落を加速させたとの指摘もありました。

テクニカルで見ると、大きな変化の可能性を感じさせるものとなっています。
週末の急落で、一時一目均衡表の先行スパンの雲を下抜けてしまっています(A)
もっとも、まだヒゲだけの下抜けで、実体は雲に支えられています。
今後雲は上昇してくるため、この雲が下値抵抗となるのか、又は下抜けて相場転換となるのか見極めたいところです。

また、遅行スパンがローソク足を下抜け、売り転換しています(B)
これは大きな潮目の変化とも言えますが、現状ではローソク足と遅行スパンが順行しており、この順行が続くのであれば、今週はドル上昇方向への力が強まることとなるため、短期的にはドルの戻しへの期待が強まることになります。

Williams%Rも大きく下落しましたが、既に中立に近い水準まで戻ってきており、明確な方向性は見いだせません(C)

以上のように、昨年からのドル上昇に転換の兆しが出てきていますが、まだ決定的な動きとはなっていません。
今後の動きを慎重に見極める必要がありそうです。

提供: FXトレーディングシステムズ
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