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テクニカルで検証する昨日の相場

2013/5/21のドル円相場の考察

昨日のユーロ/ドル相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ユーロ/ドルの1時間足、ボリンジャーバンドDMI(Directional Movement Index)を表示しています。

昨日のユーロ/ドルは、アジア時間から欧州時間にかけては上値が重く、1.28半ばまで緩む展開となりました。
しかし、NY時間に入ると、米連米国邦準備理事会(FRB)当局者の発言でFRBが資産買い入れプログラムの早期縮小に踏み切るとの観測が後退し、ドル売りが強まりユーロ/ドルも1.29ドルを回復、1.2933ドルまで上昇する動きとなっています。

米労働市場が改善してFRBの資産買い入れ縮小が近づいているとの憶測が高まったことから、FRB当局者の発言に注目が集まっていました。
セントルイス地区連銀のブラード総裁がフランクフルトで行った講演において、「FRBは資産買い入れを継続すべきであり、これから発表される経済指標に基づいて買い入れペースを拡大、縮小の双方向に調整する必要がある」との考えを示しました。
またニューヨーク地区連銀のダドリー総裁は、FRBが資産買い入れ縮小の是非を判断する上で、米経済が今後数カ月間に政府の歳出削減や増税による影響を乗り切ることができるかが鍵になると述べており、いずれも早期の資産買い入れプログラムの縮小を読み取ることのできない内容となっていました。
市場の関心はバーナンキFRB議長が本日に行う議会証言に移ったものと考えられます。

テクニカルには、NY時間の強いユーロ買いで大きな陽線が出ていますが、ボリンジャーバンドを上抜けたもののバンドウォークはなく、この上昇に強いフォローがなかったことが伺われます。

また、DMIを見てもADXが低下し続けており、この点からも昨日のユーロ上昇は調整的な動きの中にとどまったものといえそうです。

提供: FXトレーディングシステムズ
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