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テクニカルで検証する昨日の相場

2013/3/29のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円は、週初にキプロス政府とトロイカ(欧州連合・国際通貨基金・欧州中央銀行)が金融支援に関して合意したことで94円97銭まで上昇して始まりましたが、本邦機関投資家による3月期末決算に向けたリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)や、キプロスの金融危機懸念やイタリアの再選挙の可能性が高まったことで上げ渋る展開となり、93円53銭まで下落しました。
その後は、94円台を中心とした方向感のない取引が続きました。

テクニカルで見ると、現状では93円80銭水準に一目均衡表の基準線があり、この水準が下値抵抗となっていることが分かります(A)
上値の95円台が重いものの、この下値抵抗が維持されていれば、再び上値突破を試す可能性が強くなりそうです。

ただし、遅行スパンとローソク足の関係を見ると、週初に下値方向への力がかかる可能性があり、週初の動きを見極めたいところです(B)
週初を乗り切れば、その後は下方向への力がなくなることが期待されます。

Williams%Rは、まだ低めの水準にあり、ドルの再上昇が期待される水準といえるでしょう。

今週は、黒田新総裁初めての日銀金融政策決定会合が開かれます。
市場の期待感は強く、市場の期待する異次元の金融緩和が実施されれば、再び円安の流れが強まりますが、緩和策が失望されるものであった場合は、円の買い戻しが一気に出てくる可能性が高いことには注意が必要でしょう。

また、週末には米国の雇用統計が控えており、今週はイベントの盛り沢山な波乱の展開となりそうです。

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