2013/3/15のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams %Rを表示しています。 |
先週のドル/円は、日銀新体制による早期の異次元緩和期待が高まったことで96円71銭まで上昇したものの、本邦機関投資家による3月期末決算に向けたリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)で上値を抑えられ95円台での取引が続きました。
また、日銀正副総裁人事案が国会で同意を得たものの、米国連邦準備理事会(FRB)の量的緩和策が2014年まで継続するとの見方も上げ渋る要因となったとの指摘があります。
さらに、週末には予想外に悪化した3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報を嫌気した米国債券利回りの低下に伴うドル売りが優勢となり、95円前半まで反落しました。
週明けの市場では、ユーロ圏財務相会合で話し合われたキプロス救済についての懸念でユーロが急落しており、リスクオフの流れからドル/円も下落、ギャップを開けてのスタートとなっています(A)。
短期的には、このギャップを埋める動きや、バーゲンハント的なドル買いにドル/円は反発する可能性が高いと思われますが、テクニカルにはやや変調の兆しがあることには注意が必要でしょう。
遅行スパンとローソク足に関係を見ると、今週はドルが下方向に引っ張られる力が感じられます(B)。
また、今週ドルが下落した場合には遅行スパンの陰転の可能性も考えられます。
Williams%Rも値を下げてきており、現状中立水準ではあるものの、ドル売り方向の流れを示唆していると考えられます(C)。
ドル/円が調整に入った場合には、下値目処は2月25日の安値から3月12日の高値の38.2%押しである94円50銭水準、もしくは50%押しである93円80銭水準が考えられます(D)。
提供: FXトレーディングシステムズ
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