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テクニカルで検証する昨日の相場

2013/3/1のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表RSIを表示しています。

先週のドル/円は、週初に次期日銀総裁に黒田アジア開発銀行(ADB)総裁の起用が発表されたことで94円77銭まで上昇して始まった後、イタリアの総選挙で、緊縮財政路線を踏襲する中道左派が上院で過半数を獲得できなかったこと、米国の歳出強制削減への警戒感などで90円85銭まで急落しました。
バーナンキFRB議長が、議会証言で、雇用市場の見通しが現在の水準から大幅に改善しない限り、資産購入を継続することを再確認したこともドル売り要因となったと指摘されます。
ただし、その後は週末にかけてドル/円は徐々に値を戻す展開で、根強い円先安観を確認する形となりました(A)

もっとも、直近高値の94円77銭を上抜けない限り、上値の天井感も残り、当面方向感のない取引が続く可能性もあります。

一目均衡表の遅行スパンを見ると、現状水準が続いた場合は来週に陰転してしまう可能性が出てきています(B)
陰転すると、昨年9月7日に陽転して以来の反転となり、昨年末から続いた安倍トレードが終焉してしまうリスクも考えられるため、今後の遅行スパンの動きには注意が必要でしょう。

RSIを見ても、先週初の下落で中立水準の50まで落ち込んでおり、短期的には明確な方向性が見出しにくくなっています(C)

今週は、週末に米雇用統計も控えており、目先神経質な相場展開が予想されます。

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