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テクニカルで検証する昨日の相場

2013/2/12のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、エンベローブ(25SMA±0.5%・1.0%)、RSIを表示しています。

昨日は東京の早朝に、ブレイナード米財務次官が「日本の成長促進、デフレ脱却への取り組みを支持」と発言したことを受けて円売りが強まり、2年9カ月ぶりの高値である94円47銭まで上昇しました。
この上昇で1%乖離のエンベロープを突破しており、相場のボラティリティーの高さが示されています(A)

その後、G7は声明が「為替レートは市場において決定されるべきこと、そして為替市場における行動に関して緊密に協議すべきことを再確認する」、「われわれの財政・金融政策が、国内の手段を用いてそれぞれの国内目的を達成することに向けられてきていること、今後もそうしていくこと、そしてわれわれは為替レートを目標にはしないことを再確認する」となるとの報道が出て、この声明は当初、日本が引き続きデフレ対策を実施することをG7が容認したと解釈されました。
しかし、その後、匿名のG7関係筋が「G7声明は誤って解釈された。同声明は、円の過度な動きに対する懸念を示すものだった。日本をめぐる問題は、モスクワで今週末開かれるG20会議で焦点になる」と発言したことが市場に伝わると、ドル/円は94円台から一気に93円割れまで急落しました(B)

この下落も1%乖離のエンベロープまで到達しており、ドル/円の乖離が通常0.3%程度であることから考えて、極めて荒っぽい乱高下が起きていると言えるでしょう(C)

もっとも、RSIはこの動きにもかかわらず、40~60程度の中立水準で動きており、明確な方向性が出ていない状況となっています(D)

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