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テクニカルで検証する昨日の相場

2013/2/7のドル円相場の考察

昨日のユーロ/ドル相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ユーロ/ドルの1時間足、ボリンジャーバンドMACDを表示しています。

昨日のユーロ/ドルは、欧州時間に欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が理事会後の記者会見でユーロ高が経済に及ぼす影響を注視する姿勢を示したことで、ECBが将来的に利下げを実施するとの観測が台頭したとの見方から、1.3570ドル水準の高値から1.3369ドルまで急落しました。

ドラギ総裁は記者会見で、このところのユーロの上昇について「ある意味でユーロへの信認回復の表れと言える」としながらも、「為替レートは政策目標ではない。しかし、為替レートは成長と物価安定にとって重要だ。そのため、ECBはユーロの上昇が続くかどうかを見極め、物価安定に対するリスク評価を見直していく」と述べています。

テクニカルに見ると、欧州スタート時間にはボリンジャーバンドを上抜け、小さいながらもバンドウォークを示現してユーロが上昇していることが分かります(A)

その後にユーロは急落し、一気にロアーバンドを下抜けてしまっています。
このようにアッパーバンドの上抜けから一転してロアーバンドの下抜けへと大きく転換した場合は、転換した方向へ強いバンドウォークが起きる傾向にあり、昨日も下方向のバンドウォークがしっかりと示現していることが確認できます(B)

MACDを見ても、ロアーバンドの下抜けにタイミングを合わせ売り転換しています(C)

昨日のユーロ急落は値幅が大きかったものの、市場ではすぐにECBが金利を引き下げるとの見方はなく、ここからの一段のユーロ下落には懐疑的といえます。

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