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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/11/27のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドRSIを表示しています。

昨日のドル/円は、自民党の安倍晋三総裁が、日銀が「物価安定の目途」で示している物価上昇率の引き上げに言及したことで、短期筋による「条件反射」的な円売りが強まった局面もありましたが、総じて動意に薄く82円を挟んだ高値持ち合いの相場が続きました。

安倍総裁は、日本取締役協会シンポジウムでの講演で、日銀が「物価安定の目途」で示している物価上昇率について、「1%目途」ではなく「2%の目標」と書いてもらわなければならない、などと述べたことが材料となりましたが、基本的には目新しい材料ではなく、円安を進めるには至りませんでした。

テクニカルに見ると、昨日の東京時間ではローソク足とRSIのダイバージェンスが見られ(A・A’)、その後のドル反発を示唆していたことが分かります。

もっとも、現状ではボリンジャーバンドが上下ともに抵抗として機能しており、相場にトレンドが発生する兆しが見受けられません(B・C)

一昨日からの動きで、パターン的にはリバース・ヘッド・アンド・ショルダーを形成しつつあるようにも見え、昨日の高値である80円30銭水準をしっかりと上抜いてくると、再び83円を試す可能性が高まりそうです(D)

ただし、米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した20日までの週のIMM通貨先物の取組によると、投機筋による円の売り越しは5万1389枚で前週の3万0447枚から急増しており、売り越し幅としては4月24日以来の高水準となっています。
市場では、投機筋による円の買い戻しが強まることへの警戒感が出ていることには留意しておきたいところです。

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