2012/11/7のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、DMI(Directional Movement Index)を表示しています。 |
昨日の為替相場は、東京午前中には米大統領選の開票状況が分刻みで伝わるなか、選挙人獲得予想数で民主党のオバマ大統領が当選に必要な270人に迫るに従い、ドル安が強まる展開となり、ドル/円も再び80円を割り込む動きとなりました(A)。
その後、午後になって米メディアが相次いでオバマ大統領の再選予想を伝え始めると、不透明要因を通過したことでリスクオンに傾き、豪ドルやニュージーランドドルなども対ドルで上昇したほか、クロス円も軒並み上昇し、このクロス円の上昇転換に支えられ、ドル/円も80円を回復する動きとなりました(B)。
ただし、この上昇でもボリンジャーバンドのアッパーバンドには到達せず、やや上値の重い印象となっています。
海外市場に入ると投資家の視点が減税措置の失効と歳出の自動削減開始が重なる「財政の崖」へと移行したことから、米国株式が売られ、質への逃避先として米国債が買われる(米国債金利が低下する)のに伴い、ドルが値下がりする動向となり、ドル/円は79円76銭の安値を付けています(C)。
米大統領選という大きなイベントに振り回され、上下に大きく以後いたものの、明確な方向性は出ていません。
相場がトレンドを失くしていることは、DMIでADXが横這いを続けていることでも確認が出来ます(D)。
提供: FXトレーディングシステムズ
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