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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/9/21のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円は、週前半に日本銀行金融政策決定会合で追加金融緩和策が決定されたことで、79.23円まで上昇したものの、本邦輸出企業や本邦機関投資家による9月期末に向けたリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)などの円買い圧力強く、週後半には再び78.02円まで反落しました。
一週間の取引レンジは、78.02円から79.23円となっています。

テクニカルで見ると、週前半に上昇で一目均衡表の先行スパンの雲に突入したものの、この雲が上値抵抗となり頭を押さえられたことが分かります(A)
その後反落し、再び雲が上値に覆いかぶさることとなっています。

遅行スパンとローソク足の関係を見ても、一時的に陽転したものの、逆行の動きが生じて急落につながっていることが観察できます(B)
一が大きく離れてしまい短期での陽転の可能性は小さくなったように見えます。

もっともWilliams%Rは中立レベルとなっており、明確な方向性はなく、どちらへ動いても不思議ではないというところでしょう(C)

今週は9月の本邦中間期末を迎えますが、リパトリによる円買い圧力が予想されるものの、介入への警戒感もあります。
過去の日本銀行による資産買入等基金増額と円売り介入のポリシーミックスは以下の通りとなっています。
・2011年8月4日:10兆円増額(50兆円)、4日に4兆5129億円の円売り介入を実施。
・2011年10月27日:5兆円増額(55兆円)、31日に8兆722億円の円売り介入を実施。
・2012年9月19日:10兆円増額(80兆円)
9月末に向けて円買い圧力が強まった場合は、日本政府・日本銀行による円売り介入の可能性には注意しておきたいところでしょう。

提供: FXトレーディングシステムズ
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