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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/5/23のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドMACDを表示しています。

昨日の東京時間は、日銀金融政策決定会合の結果発表を控え、積極的な売買は手控えられたものの、80円以上ではドルの上値の重い展開が続きました。

その後注目の日銀金融政策決定会合の結果発表では、声明文でこれまで使われていた「強力に金融緩和を推進する」との文言が削除されていた事を受けて緩和期待感が後退し、円買いバイアスの強い環境となりドル/円は79円半ばまで下落する動きとなっています(A)

もっとも、MACを見ると、このドル下落に先駆け、既に東京時間の午前中には売り転換していることが確認できます。

欧州時間に入っても、アジア株式市場の流れを受けて欧州株式市場や米国株式先物が軟調に推移した事やギリシャの動向に対する懸念からユーロが下落する展開を強めると、リスク・オフへの意識が更に高まり、ドル/円はじり安の展開を続けました。

更にNY時間に入ると、ギリシャのユーロ離脱による影響を懸念してユーロが下落する動きを強め、対ドルで年初来安値を割り込むとストップロスを誘発しながら大幅に下落する展開となり、これがドル/円の一段の下押し要因となりました。
もっとも、明確なバンドウォークは発生せず、緩やかなドル下落にとどまっており、消去法的な円買いの要素が強いことが示唆されていると考えられます(C)

NYの引けにかけては、EU首脳による非公式会合で欧州債務危機の波及阻止の為に対応の更なる強化を行うとの期待感から株式市場が急速に反発し、これを受けて大幅に下落していたユーロもリバウンドする動きを強めたために、ドル/円も値を戻す展開となってこの日の取引を終えています。

提供: FXトレーディングシステムズ
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