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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/5/17のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドDMI(Directional Movement Index)を表示しています。

昨日のアジア時間から欧州時間のドル/円は、狭い範囲での値動きに終始しました(A)
市場はドル/円にやや強気のムードでしたが、上を狙う姿勢はあっても勢いがないという状況となりました。
80円後半にはストップロスのドル買いが控えているものの、同水準には本邦輸出企業の売りも観測され、売買注文がきっ抗しているとの指摘もあり、また米経済指標が発表まで模様眺めの動きが続いたといえるでしょう。

ADXも下落を続けており、方向性のない膠着相場となっていることを示しています(B)

NY時間に入るとフィラデルフィア連銀指数が大幅に悪化する結果となり、米国株式市場がこれに反応して大幅に下落、これに加えて英財務相が「ユーロ崩壊のリスクを過小評価するべきではない。」と発言したことが蒸し返し的に材料視され、一気にリスク・オフへの意識が強まって、ドル/円は急落する展開となりました。
また、この動きの背景には、米有名シンクタンクが日銀の金融政策現状維持を予想するレポートを発表したことも材料視されたとの指摘もあります。
この流れでボリンジャーバンドを下方ブレイクし、バンドウォークが示現しています(C)
膠着相場後の急変動であり、典型的なバンドウォークの形状といえます。

ADXを見ても、急速に水準を切り上げており、トレンドの発生を確認することが出来ます(D)

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