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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/5/4のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週は、週初から円買い戻し圧力が強く80円を割り込む動きでスタートしました。
テクニカルで見ると、一目均衡表の先行スパンの雲を下抜ける展開となりました(A)
その後、79円半ばが底堅く、すぐに80円台を回復する動きとなりましたが、週末の米雇用統計が市場予想を下回ったことでドル売りとなり、先行スパンの雲をクリアーに下抜けて週を越えています。

遅行スパンとローソク足の関係を見ると同期の動きが続いていることが分かります。
この動きが継続した場合は、今週末には再び円高方向への力が強まることが予想され注意が必要といえそうです(B)

Williams%Rも再び下向きとなっており、もう一段の下値余地も残していることから、今週はドル/円の下値トライの可能性には留意しておきたいところです。

また、本日は朝方欧州の材料でユーロ相場が大きく動いています。

ギリシャ総選挙は、約半数の開票を終えた段階で、二大政党の1つ、新民主主義党(ND)が首位、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)は3位となっています。
2位は欧州連合・国際通貨基金の支援に反対の立場をとっている急進左派連合で、NDとPASOKが支援を受けるために進めた緊縮策に対する有権者の反発を示しているといえますが、 NDとPASOKが再び連立を組めるか微妙な情勢のため、「連立与党が過半数に達していない情勢で、ギリシャが財政再建に向けて着実に駒を進められるかについて、市場ではネガティブな見方が出ている」という指摘もあります。

また、仏大統領選決選投票は、内務省がまとめた99%開票時点の結果によると、社会党のオランド前第1書記が、サルコジ氏をおさえて勝利したことを受け、市場では、オランド氏の勝利は予想されていたものの「メルケル―オランド体制でユーロをめぐる仏独の連携がこれまでのように盤石さを保てるのか」とあらためて疑問を呈する声も上がっています。

この二つの選挙結果を受けてマーケットはユーロ売りに反応しており、今後の動きを見極める必要がありそうです。

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