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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/4/30のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週は、日銀金融政策決定会合での追加緩和期待から81円台後半までドルが上昇したものの、資産買入等基金の5兆円増加、買入国債残存期間1-3年という結果を受けて市場は失望し80円前半まで反落しました。
連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、量的緩和第3弾(QE3)は示唆されなかったものの、バーナンキFRB議長が、景気浮揚で必要とあれば、追加の行動をとる準備がなお整っている、と述べたこともドル売り要因となったと指摘されます。
昨日は、東京市場がゴールデンウィークに入る中、円買い戻しの流れが続き2か月ぶりの80円割れを示現しています。
4月の月間の動きで見ると3.6%の下落となり、2011年7月以来の大幅な値下がりとなりました。

テクニカルで見ると、先週は遅行スパンとローソク足の同期が続き、相場は下に押し込まれたことが確認できます(A)
この同期が続く場合は、しばらくは横這いの動きが予想されますが、その後に円高方向の流れが再開する可能性が高いように見えます。

また、昨日の下落で先行スパンの雲をクリアーに下抜けており、円高への圧力が強まっていることが分かります(B)

もっとも、先週末から昨日までローソク足では下値を切り下げてきているにもかかわらず、Williams%Rは横這いとなっていており、ダイバージェンスの可能性を示唆しています(B・C)
ダイバージェンスが確認された場合には、ドルの反転の可能性が高まることには留意しておきたいところです。

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