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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/4/20のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円は、24-25日の連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第3弾(QE3)が協議される可能性が高まったとの認識が台頭したことで80円台前半まで下落しましたが、その後27日の日銀金融政策決定会合で追加緩和策が打ち出される可能性が高まったことで再び81円台後半まで上昇するという、日米の金融政策に対するマーケットの見方が相場を左右する展開でした。
また、日本の3月の貿易収支が貿易赤字を記録したことも円売り要因となったと指摘されます。

テクニカルで見ると、先週のドルの上昇は先行スパンの雲に下支えされていたことが確認できます(A)
今週は、この雲が82円台へと上昇していっており、ドルの下値が切り上がることが期待されます。

ただし、遅行スパンを見ると、ここからの上昇には懐疑的になります。
現状ローソク足と遅行スパンの同期の動きが確認でき、この動きが継続した場合は週後半にかけてドルが下に引っ張られる力が強まることが予想されます(B)

また、Williams%Rを見ても、先週は一貫して水準を切り上げてきており、既に高水準まで達しています(C)
ここからのもう一段の上昇も期待できないわけではありませんが、その上昇余地は大きくはないものといえそうです。

日米の金融政策への注目が続きますが、金融緩和への期待が高まっているだけに実施される政策が失望される可能性も高く、その場合週前半ではドル買いに、週後半では円買い方向にリスクが高まるといえるのかもしれません。

提供: FXトレーディングシステムズ
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