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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/4/13のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円は、日銀金融政策決定会合で現状の金融政策維持が決定されたことや、米FOMC (連邦公開市場委員会)で量的緩和第3弾(QE3)が協議される可能性が高まったことなどを受け、81円86銭から80円57銭まで下落する展開となりました。
北朝鮮がロケット発射実験を断行する可能性が高いことで、朝鮮半島の地政学的リスク懸念が高まり、ドル/円は下げ渋る展開となりました、13日に実際に発射され失敗に終わったものの市場はほとんど反応せず、ドル/円の膠着状況が続いています。

今週のドル/円は、19日に発表される日本の3月の貿易収支が赤字となるとの予想や、27日の日銀金融政策決定会合で追加緩和策が打ち出される可能性が高まっているとの観測を基に、ドルが下げ渋る展開が指摘されています。

テクニカルに見ても、遅行スパンが陰転していますが、今週はまだドルが上に押し上げられる力が働いています(A)
ローソク足との逆行による急落リスクは注意すべきですが、80円台前半の下値抵抗が相場を支えそうです。

先行スパンを見ても、今週は徐々に雲の水準が切り上がってくることとなり、これがドルの下支えとして期待されます(B)

さらに、Williams%Rも先週の最低水準以降やや持ち直してきており、流れ的にはドルの戻りが期待される形状といえそうです(C)

もっとも、欧米株価の下落や欧州への不安感が背景となってリスク・オフへの意識が強い環境が続いており、特にスペイン国債の入札が控えているために、不調となった場合の事を警戒する動きが円の下値を限定する要因になるとの指摘もあります。

提供: FXトレーディングシステムズ
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