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テクニカルで検証する昨日の相場

2011/4/18のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


[拡大画像はこちら]
チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

昨日のドル/円相場は、3週間ぶりに82円台に下落しています。
格付け大手の米スタンダード・アンド・プアーズが米国債の長期信用格付け見通しを引き下げたとの発表をきっかけに、対主要通貨でドル売り圧力が強まりました。
さらに、米株価の急落などで投資家のリスク回避姿勢が鮮明になったことで、円は逃避資金の受け皿となって一段と上昇し、82円前半まで付けています。
ただし、このレベルでは通貨当局による介入が意識されたことで、下支えられています。

テクニカルには、一目均衡表の遅行スパンにより、さらにドルが下に引っ張られる力が働く可能性が示唆されています(A)
3月のドル急落が、今週後半に対して影響を与えていくように見えます。

ただし昨日は、下値は先行スパンの雲でとりあえず支えられていることが分かります(B)
もっとも、雲はここから一気に崩れていく形状となっており、下支え効果には疑問があります。
再び80円割れのリスクには備えておきたいところです。

Williams%Rは一貫して下がり続けており、現在安値水準まで来ています(C)
この点からは、ドルの下落余地があまり大きくないことが示唆されており、目先反発を期待する向きもありそうです。

さらなる円高の場合は、再び協調介入の可能性もあり、その場合にはテクニカル指標が大きく乱れる可能性があることには留意しておくべきといえるでしょう。

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