2010/11/24のドル円相場の考察
昨日のユーロ/ドル相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートはユーロ/ドルの日足、一目均衡表、RSIを表示しています。 |
今週に入り、急落しているユーロ/ドル相場は、昨日とうとう先行スパンの雲をクリアーに下抜けてしまいました(A)。
アイルランドの財政問題に端を発した欧州に対する強い不安が市場を支配する雰囲気の中、ポルトガルやスペインの格下げの噂を背景にユーロ安が進行する展開となっています。
北朝鮮に対する地政学リスクも、「有事のドル買い」につながりユーロ/ドルの圧迫要因といえます。
先行スパンの雲を下抜けたことで、次の下値目処は8月24日の安値1.2585ドルから11月5日の高値1.4250ドルまでの上昇の61.8%戻しである1.3220ドル水準がターゲットとなります(フィボナッチリトレースメント)。
本日は、米国がサンクスギビングディで休場のため、海外市場は流動性が低くなりことが予想され、その中で下攻めが起きるのかどうかに要注目といえそうです。
RSIを見ると、右下がりに基調を続けており、ユーロ売りが続いていることが確認できます(B)。
RSIが反転し、50%を上抜けていくまではユーロの軟調な展開が続くものと思われます。
【テクニカル一口解説】
1. フィボナッチリトレースメント
相場はトレンドが発生したときでも一直線に動くわけではなく、「戻り」の動きを繰り返しながら動いていきます。
上昇相場における押し目や下降相場における一時的な戻りの目標価格を判断する指標として「フィボナッチリトレースメント」が使われます。
フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が研究した「フィボナッチ級数」を意味し、リトレースメントとは「引き返す、後戻りする」といった意味です。
フィボナッチリトレースメントでは、フィボナッチ比率に基づいた38.2%、61.8%と補足的に50%の水準がよく用いられます。
提供: FXトレーディングシステムズ
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