2010/09/29のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、エンベローブ(25SMA±0.5%)、Williams %Rを表示しています。 |
昨日は介入警戒感が根強く残るものの円高がじりじりと進む展開となりました。
一時、介入後の最安値83.50円を付ける動きとなっています。
一貫してドル安・円高の流れですが下値はエンベロープの下限ラインで支えられています(A・B)。
ただし、移動平均そのものが下向きのトレンドを継続しているため戻りは限られたもので下値目処は徐々に深くなっていっています。
ただし、チャートパターンはリバース・ヘッド・アンド・ショルダーを作る可能性を示唆しており、このパターンが完成すると目先反転が期待できることとなります(C)。
クリアーにパターンを完成するには84円前半を上抜く必要があり、マーケットの期待通り介入が出れば完成の可能性も高くなるでしょう。
もっとも、Williams%Rをみると戻りの水準が限定されており、ドル安の流れに変化がないことが確認できます(D)。
結局は、介入次第という動きとなりそうですが、本日は月末・中間期末ということで介入期待が高まっています。
しかしこのような場合、期待が大きい分、その反動の下落リスクには注意が必要といえそうです。
【テクニカル一口解説】
1. リバース・ヘッド・アンド・ショルダー
ヘッド・アンド・ショルダーを上下反対にしたパターンで3つの谷からなり、中央の谷が一番低いものです。相場の底入れを暗示します。
最初の谷からの戻りと2番目の谷からの戻りを結んだ線をネックラインといい、これを上抜くことでこのパターンが完成されたと考えます。
戻りのめどは、最安値とネックラインとの値幅分をネックラインに足したものとされています。
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