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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/09/28のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドDMI(Directional Movement Index)を表示しています。

昨日も東京から欧州時間のドル/円は84円台前半での小動きが続きました。
84円ミドルの上値抵抗と、84円ちょうどの下値抵抗に挟まれて動きがとれない状況といえました(A)

NY時間になると、米消費者信頼感指数が大幅悪化となった事でドル売りの流れが強まり、ユーロを筆頭に主要通貨が対ドルで上昇する動きを強めました。
特にユーロ/ドルが、直近高値を越えるとストップロスを巻き込みながら大きく上昇する展開となり、その影響を受けて円も上昇する動きとなりました。
この動きでドル/円は84円を割り込むと下落が加速する展開となり、チャート上でもボリンジャーバンドのバンドウォークの動きが確認されます(B)
昨日までのバンドの収縮で溜めていたエネルギーが大きく放出された動きといえるでしょう。
ただし、その後は再び介入警戒感が強まったことで値を戻し、83円台後半での取引を続けています。

今週に入ってからの小動きのため低位で安定していたADXが、昨日のドル下落時に上昇をしており、この動きがトレンドを作っていたことが確認できます(C)

【テクニカル一口解説】

1. ボリンジャーバンドの急拡大
ボリンジャーバンドは、相場が膠着するレンジ相場においてバンドが狭まる傾向があり、価格変動の大きな相場の時にはバンドが開きます。
相場力学的には、値幅に小さな膠着相場は相場が次に動くためのエネルギーを溜めていると考えられ、大相場はその溜められたエネルギーを放出している状況と考えられます。
このことから、ボリンジャーバンドは狭まり収縮している場合は、大きく動く前触れと言うことが出来ます。逆に、ボリンジャーバンドが大きく拡大した後収縮に転じる動きは、相場が一相場終わりエネルギーを放出し終えたことを示唆しているといえるでしょう。

提供: FXトレーディングシステムズ
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