2010/08/30の ドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。 |
昨日のドル/円は、テクニカルというよりは完全に材料により動かされたマーケットだったといえます。
朝方は、日銀の臨時政策決定会合への期待感から円売りが先行する展開となりました。
もっとも、日銀の追加政策は期間を延長した新型オペの実施だろういうことは既に報道で知らされており、この円売りはややムードに流され過ぎたというイメージが強い動きといえます(A)。
ボリンジャーバンドを見るとバンドが拡大しているにもかかわらず、バンドを上抜け出来ずバンド内にローソク足が収まっていることから、このドルの上昇も限定的であったことが確認できます。
その後、臨時会合の結果が公表され、事前に伝わっていた内容にとどまったことが分かると、マーケットは失望感から円の買い戻し圧力を強めました。
また、夕方に行われた菅首相と白川日銀総裁の会談も、具体的な対策を協議するような内容ではなかった事から更に市場の失望を誘う結果となったことで円高が進行し、94円半ばまで値を戻す展開となりました(B)。
結局、臨時政策決定会合まで開いた割に、政府・日銀が危機感を高まらせているという印象が市場には伝わらず、円高を阻止することは難しいという見方が再燃することとなっています。
MACDは政策発表前からすでにドル売りに反転を示しており、午前中のドル買いかやや行き過ぎであったことが示唆されています(C)。
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