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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/08/03のドル/円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドMACDを表示しています。

昨日の東京時間では、ドル/円は円高ムードが強いながらも86円半ばまで回復する局面もありました(A)
ボリンジャーバンドも横ばいで、方向感のない展開であったことが確認できます。

この動きの中でMACDも買い転換しましたが騙しに終わり、すぐに売りサインへと戻ってしまっています(B)

欧州時間に入ると、米WSJが来週のFOMCでFRBが追加流動性供給に踏み切る可能性があるとの観測が報じられたことを材料にドル売りの流れが強まり、ドル円が85円台に下落する展開となりました。
この下落に伴って、ボリンジャーバンドのボラティリティブレイクアウトが起き、バンドウォークとなりました(C)

その後もドルの上値は重く、86円台を回復できずにNY市場を引けています。

【テクニカル一口解説】

1. ボリンジャーバンドのボラティリティ・ブレイクアウト
ボリンジャーバンドで、収縮したバンドが、その後にバンド幅を拡大し始め、価格が2σバンドの外で引ける動きを、ボラティリティ・ブレイクアウトといいます。
これは小動きの中でエネルギーを溜めた相場が、ボラティリティの高まりを見せてバンドが突破したときにトレンドが発生する可能性が高いことを示しています。
ボラティリティ・ブレイクアウトをした相場は、通常バンドの拡大にとともに、バンド上を動く可能性が高く、これを「バンドウォーク」と呼び、その後バンドの拡大が収縮へと転じるところが手仕舞いのポイントとなります。
ボリンジャーバンドにおいてはブレイクアウトしたバンドは、まずブレイクした方向とは逆のバンド(下降ブレイクのときはアッパーバンド)が先行して転換に入り、ここが手仕舞いのポイントとなります。
ドル/円1時間足で見た場合、経験則的に4~5時間バンドウォークが継続する傾向が高いといわれています。

提供: FXトレーディングシステムズ
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