2019/10/15のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2019/10/14)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京から欧州序盤にかけては
108円前半での小動きが続きました。
前週末に米中両政府が貿易問題で部分的に合意し、
貿易摩擦の激化で世界景気が一段と減速するとの懸念が
和らいだことでドル先高観はあるものの、
108円半ばからは本邦輸出企業のドル売り意欲も強く、
動きにくい相場となっていました。
NY早朝には108円30銭と昨日の安値を付け、
ボリンジャーバンドを下抜けましたが一過性の動きで、
ドル売りのフォローはありませんでした。
その後、米株式市場でNYダウが一時300ドル超上昇するなど
リスク選好のムードが強まったことでドル買いが優勢となりました。
また、英国のEU離脱協議で「合意なき離脱」を回避できるとの
観測が広がったことも円売り要因となり、
108円50銭水準を上抜けると損切りを巻き込んで一気に上昇し、
108円90銭と約2カ月半ぶりの高値を付けました。
この動きでボリンジャーバンドのバンド幅も拡大しており、
相場に勢いが出ていたことが示されています。
ただし、マーケットでは200日移動平均のある
109円10銭水準が意識されていることから
109円越えには慎重で、本日以降の動きが注目されます。
※チャートは、ドル/円の一時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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