2019/9/18のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2019/09/09)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京から欧州時間では
米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、108円前半での小動きが続きました。
注目のFOMCでは、市場の予想通り25ベーシスポイントの利下げを決定し、
必要なら追加利下げを実施する方針を再表明しました。
しかし、金利見通し(ドット・プロット)の中央値は
2019年末も2020年末も1.875%とこの日決定した水準と変わらずとなっており、
追加の金融緩和の期待が後退しドル買いが優勢となり、
一時108円48銭まで上昇しました。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長も、会合後の記者会見で
必要に応じて利下げに動く可能性を示したものの、
市場が想定していたほど金融緩和に前向きなハト派とは受け止められませんでした。
この上昇で、ボリンジャーバンドを上抜け、
軽いバンドウォークを示現していることが確認できます。
ただし、RSIの上昇は東京高値をやや越えたものにとどまっており、
上昇力が強いとは言いにくい形となっています。
米国の追加利下げ期待が後退したことで、
本日もドルは底堅く推移することが期待されますが、
110円に向けて買い進む材料にも乏しく、
108円半ばを越えた場合の利食いのドル売り圧力には注意が必要でしょう。
※チャートは、ドル/円の一時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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