2019/7/5のドル円相場の考察
先週末(7月5日)のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2019/07/01)(PDF)
●デイリーレポート
先週末(7月5日)のドル/円相場は、東京時間では
米国の休日明けで6月の雇用統計を控えた週末とあって、
取引は低迷し107円後半での小動きが続きました。
欧州勢が参入してくると、ドルはじりじりと値を上げ
108円を回復しましたが、米雇用統計の発表までは上値も限られたものでした。
ただし、ボリンジャーバンドを見ると
すでにバンドの拡大を伴いながら上方バンドを上抜けて
バンドウォークが形成され始めており、その後のドル上昇を示唆していました。
注目の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比22万4000人増と
前月の7万2000人から大きく拡大し、市場予想の16万人増も上回りました。
これを受けてドルは一段の上昇となり、
強いバンドウォークを形成しながら108円64銭と
6月中旬以来ほぼ2週間半ぶりの高値を付けました。
ただ、米雇用の増加ペースは減速基調にあり、
平均時給の伸びは市場予想よりやや鈍かったことから、
ドル買いが一巡するとドルは高値圏での揉み合いとなって
NYを引けています。
6月以降、ドルの上値は108円半ばで抑えられており、
この水準が強い抵抗に見えます。
この水準を上抜けると、ドルの戻り基調が確認されるため、
週前半ではこの上値の攻防が注目されます。
※チャートは、ドル/円の一時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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