2017/10/19のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/10/16)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間では113円を挟んで
方向感のない動きが続きました。
前日のドル上昇の利食いが上値を抑える一方、
米金利上昇期待がドルを下支えしました。
ただし、価格は趨勢的にドルの上昇となっていましたが、
RSIは下がり続けておりダイバージェンスを形成し、
ドル反落の可能性を示唆しています。
東京午前からNZドルが新政権の連立協議を受けた
政治的な不透明感から軟調な推移となっていましたが、
欧州スタート時には一段と下落が加速し、NZドル/円も急落、
これを受けてドル/円もつられて下落する動きとなりました。
さらに、スペイン・カタルーニャ州の独立問題を巡る先行き不透明感から
リスク・オフの流れが強まり112円30銭まで下落しました。
その後、予想を上回った米国のフィラデルフィア連銀製造業景況指数や
1973年以来約44年ぶりの低水準となった新規失業保険申請件数を
受けてドルは下げ渋り、112円半ばでNYを引けています。
昨日は、トランプ米大統領が次期FRB議長人事を巡って
イエレン議長と会談しましたが、一部報道では緩和的な金融政策を
引き継ぐとみられるパウエルFRB理事が有力と伝えています。
パウエル氏が議長になれば、緩やかに利上げする現政策を引き継ぐ
可能性が高く、ドルの上値も限られたものとなるとの指摘もあります。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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