2017/8/21のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/08/14)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間朝方に109円42銭の高値をつけたものの、
その後はじりじりと軟化する動きが続きました。
東京時間は109円台を維持していましたが、欧州勢が参入すると108円台に突入、
109円台前半が上値抵抗となってきました。
NY時間に入ると、序盤に発表された7月のシカゴ連銀全米活動指数は-0.01と市場予想を
下回りマイナスを記録、これを受けた米債利回り低下に伴うドル売りが優勢となり、
一時108円64銭の安値をつけました。
この下落で、ボリンジャーバンドのロアーバンドにタッチしましたが、
バンドウォークには繋がらず、先週末からロアーバンドが下値抵抗となっていることが確認できました。
NY午後には、ムニューシン米財務長官が税制改革実施を公約し、
また、マッコーネル共和党上院院内総務が米国の債務上限引き上げで自信を表明したため、
政府機関閉鎖の懸念が後退しドルの買い戻しにつながり、109円水準まで値を戻してNYを引けています。
MACDを見ると、NY午後に買い転換していることが確認でき、
本日東京でもドル底割れのリスクは少ないように思われます。
もっとも、米韓軍事演習が始まったことで北朝鮮がなんらかの威嚇行動を取る可能性もあり、
市場のリスク回避姿勢は根強く、ドルの上値も重いため、109円水準での方向感のない小動きが続きそうです。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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