2017/3/3のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/2/27)(PDF)
●デイリーレポート
先週のドル/円相場は、緩やかにドルが上昇し、
週末には114円75銭の高値をつけました。
週初に 112円台前半でスタートした後、
28日のトランプ米大統領の議会演説を控え、
様子見姿勢から横ばい圏での推移となり、ポジション調整も加わると、
約3週間ぶり安値111円69銭まで下落する局面もありました。
しかし、注目されたトランプ米大統領の議会演説では、
経済政策に関する具体的な内容に乏しかったものの、
演説を無難に通過したことが好感されドルは値を戻す動きとなりました。
また、週後半では米FRB高官によるタカ派的な発言が相次ぎ、
3月利上げへの期待感の高まりにより、ドルが上昇する展開となりました。
テクニカルで見ても、先週末は先行スパンの雲の上限に近づいており、
今週の雲のねじれでの上抜きが期待できる形となっています。
また、遅行スパンがローソク足を上抜いてきており、
買い転換の動きが期待されます。
ただし、遅行スパンとローソク足が同期する動きとなる場合には、
今週はドル安方向への力が強くなる可能性があり注意が必要でしょう。
先週末には、イエレンFRB議長も講演で3月の利上げを示唆しており、
利上げ期待が高まる中、今週もドルは底堅い動きが期待されますが、
逆ヘッドアンドショルダーのネックラインである115円水準が強い
上値抵抗となっており、この水準を上抜けることが出来るかどうかが注目されます。
※チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、RSIを表示しています。
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