2017/2/1のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/1/30)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間は日本株の上昇に支えられる形で
ドルもじりじり値を戻す動きとなり、113円台を回復しました。
しかし、トランプ大統領の円安けん制発言を受けてドルの上値の重さが
意識され積極的に買い上がっていける感じにはなりませんでした。
MACDを見ると、東京スタート時には買い転換しており
その後のドル上昇を先取りしていたことがわかります。
NY時間では、月の米ADP雇用統計が民間雇用者数24.6万人増と
市場予想を大きく上回り、7カ月ぶりの高水準となったことや、
1月の米ISM製造業景況指数は56.0と市場予想を上触れたことを
好感してドル買いとなり、一時113円95銭まで上昇しました。
この上昇で、ボリンジャーバンドの上抜けを示現したものの
バンドウォークには繋がらず、上昇の勢いも強くないことが示唆されています。
その後、注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では
予想通りの政策金利の据え置きが決定され、景気やインフレ判断は
前回と変化なく、期待されていた3月利上げの示唆はなかったことから、
ドル買いは後退し113円台を割れる動きとなりNYを引けています。
米ADP雇用統計が好結果となったことで、週末の米雇用統計に対する
期待も高まっており、ドルの下値は限られたものとなりそうです。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
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