2016/2/26のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、RSIを表示しています。
先週のドル/円相場は、24日にドル売り・円買いの流れが
強まり、年初来安値の110円98銭が視野に入ったものの、
週後半にかけてリスク回避の動きが後退し、週末金曜日には
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を控えてドルの
ショートカバーも入り114円を回復する局面もありました。
注目のG20では、通貨の競争的切り下げを回避
するとの公約をあらためて確認、また為替相場を
金融政策の目的としないことが合意されました。
また、G20は、中国を含めた新興国などからの
資金流出を規制するための具体的な対策を
G20作業部会で検討することが決まりました。
もっとも、合意内容にサプライズはなく、今週の為替
相場に大きな影響はないとも見方が支配的です。
テクニカルで見ると、24日の下落でも2月11日の
安値を抜けておらず、111円水準をボトムとするダブル
ボトム(二重底)形成の有効性が維持されています。
ダブルボトムを完成させるには2月16日の高値
114円88銭を上抜ける必要があります。
今週は、週末に米雇用統計を控えており、
注目はこのイベントに移っていくことになりそうです。
3月に米国が追加利上げを行えるのかどうかは、
ドル/円の大きな変動要因となり、その可能性を
占ううえで雇用統計の結果が注目されます。
提供: FXトレーディングシステムズ
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