2015/4/24のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、RSIを表示しています。
先週のドル/円相場は、週前半には米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げの可能性は
残されていることや日本銀行の追加緩和への期待は失われていないことから、
短期筋や個人勢などのドル買いにより120円台を回復する動きとなりました。
しかし、黒田日銀総裁は、サプライズ的な追加緩和策に否定的な見解を示したことや
日本の3月貿易収支が2年9カ月ぶりの黒字となったことなど円の下値を支える要因もあり、
また週末には米耐久財受注統計で民間設備投資の減速が示されたことで、
ドルが売られる展開となり118円台まで値を下げて週越しています。
3月の米耐久財新規受注は、前月比4.0%増と、昨年7月以 来の大きな伸び率となったものの、
民間設備投資の先行指標となる、非国防資本財から航空機を除いたコア受注は
市場予想の0.3%の増加に対し0.5%減少となり、7カ月連続でのマイナスとなりました。
このところ米国では小売売上高や住宅着工のほか、雇用関連の統計も軟調となっており、
FRBの利上げ開始時期が後ずれするのではないかとの観測がドルの上値を抑えています。
テクニカルで見ると、週前半の上昇で先行スパンの雲に上限に向けてドルが回復したものの
週末には再び下限割れとなっており明確な方向性が持てない状況です(A)。
今週も雲の中での動きが続くのかもしれません。
RSIを見ても、中立水準で上下しており、相場に方向性が無いことを示しています(B)。
ただし、遅行スパンとローソク足の関係は順行の動きを取り戻しており、
この流れでは今週もドルを下方向に引く力が強そうなことには留意しておきたいところです(C)。
提供: FXトレーディングシステムズ
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