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テクニカルで検証する昨日の相場

2014/11/28のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。

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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円相場は、麻生財務相が急速な円安進行に対する警戒感を示したことや、
黒田日銀総裁が「為替相場は、ファンダメンタルズを反映して、安定的に推移することが望ましい」と
発言したことなどを受けてドルは伸び悩む場面もありましたが、金曜日には欧米市場で
ドル買いが優勢となり、118円台後半まで値を戻して週を越えています。

日米金融政策の方向性の違い、7-9月期の米国内総生産(GDP)改定値の上方修正、
石油輸出国機構(OPEC)総会での生産枠維持を受けた原油価格の大幅下落などが
ドル上昇を促したと指摘されます。

テクニカルで見ても、点条件で飲み悩んでいた相場が、週末の陽線で再度上値を試すムードを
強めていることがわかります。
11月20日の高値を抜けて119円台に突入すれば、120円が視野に入ってきます。

Williams %Rも天井での持ち合いから下抜けとなりそうでしたが、週末には持ち直して
再び高値圏での推移が期待されています。

衆院選挙の結果への思惑による円安期待や、年末に向けた米国企業の利益送金による
ドル買いなどで、ドルは下げ渋る展開が予想されるものの、本邦通貨当局が
円安のスピードに対して懸念を表明していることには注意が必要でしょう。

また、週末の米雇用統計の予想は、失業率が5.8%で10月の5.8%と変わらず、
非農業部門雇用者数は前月比+22.5万人で、10月の+21.4万人からの増加幅の拡大が
見込まれています。
予想通りに雇用の改善が見られれば、ドルの上抜けが期待できますが、サプライズリスクは
下方向にあることには留意しておきたいところです。

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