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テクニカルで検証する昨日の相場

2014/3/21のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。

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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円相場は、ロシアのプーチン大統領が18日にウクライナ南部のクリミア
自治共和国をロシアに編入すると正式に表明し、クリミアのロシア編入に強く反対して
いた欧米諸国との対立が一層深まったことを受けて、リスク回避的な円買いが強まる
局面がありました。
リスク回避的な円買いには中国経済の先行き不安も意識されたとの指摘もあります。

しかし、19日のFOMC後のイエレンFRB議長の会見で、量的緩和策は今年後半に終了し、
その6カ月後に利上げが始まる可能性があるとの見方を示したこと、人民元安・米ドル高の
進行などを要因として、短期筋のドル買い戻しが優勢となり、一時102円68銭まで戻す
展開となりました。
もっとも、先週一週間の取引レンジは、101円24銭から102円68銭にとどまり、方向性の
ない膠着した相場が続いているといえます。

テクニカルで見ても方向性を見出しにくい形状となっています。

先週後半の上昇でも、一目均衡表の先行スパンの雲に抑えられており、上値は限定的と
言えます(A)

しかし、遅行スパンはローソク足を上回り、買い転換の可能性が示唆されており(B)
相場の行方を判断しにくいものとしています。

Williams %Rを見ても、中立水準で方向性が出ない状態となっています(C)

今週も、3月期末に向けた本邦機関投資家のリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)で
ドルの上値が重い展開の中、ウクライナ情勢の展開や中国人民元の動向などを
見極める展開が続きそうです。

提供: FXトレーディングシステムズ
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