2014/1/29のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSIを表示しています。 |
昨日のドル/円は、東京早朝にトルコ中銀が通貨防衛のために大幅な利上げをしたことを受け、
アルゼンチンペソ急落に端を発した新興国通貨売りはひとまず収まり、リスクオフムードが後退、
103円台を回復し、この水準で持ち合いながらの米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表待ちとなりました。
しかし、テクニカルで見るとこの朝方の上昇時にRSIの上昇はわずかであり、
ダイバージェンスが発生していました(A・A’)。
これは、午後からのドルの下落の予兆となっていたようです。
海外市場に入ると、トルコの利上げを始めとした中銀による措置も、
新興国が抱える経済・政治問題を解決するのに十分ではないとの見方が広がり、FOMCの声明発表を前に、
新興国不安が再燃、ドル/円も徐々に押し戻される動きとなりました。
下値抵抗であった102円半ばを抜けると損切りのドル売りも巻き込み、ドルの下落が加速し
102円割れの展開となりました。
この流れで、ボリンジャーバンドの下抜けとバンドウォークが示現されています(B)。
注目のFFOMCでは、2月から債券購入額を月額で100億ドル減らし、計650億ドルにすると発表しました。
また、インフレ見通しが2.0%を下回る場合には失業率が6.5%を下回っても政策金利をゼロ近辺にとどめる、
とのフォワードガイダンスについても手直しせず、これらの決定はいずれも事前の予想通りであり、
市場への大きなインパクトはありませんでした。
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