2014/1/31のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams %Rを表示しています。 |
先週のドル/円は、1月28-29日の連邦公開市場委員会(FOMC)で100億ドルのテーパリング(量的緩和縮小)が
全員一致で決定されたこと、31日に償還を迎える中国工商銀行販売の理財商品がデフォルト(債務不履行)を
回避したことなどを受け、リスク選好的なドル買い・円売りが優勢となり、一時103円台を回復する局面もありました。
しかし、新興諸国の通貨安継続への懸念が残されていることがドルの上値を抑え、週末には米国株式の下落を嫌気し海外市場で101円77銭の安値まで下落し、102円前半で週を越えることとなりました。
今週は、週末に米国の雇用統計を控えているため、その結果を見極めようと模様眺めとなりやすいなか、
新興国の通貨安不安が継続するのかが焦点となりそうです。
テクニカルに見ると、価格は再び七目均衡表の先行スパンの雲のなかに入ってきており、ドルの軟調さが伺える形状となっています。
遅行スパンとローソク足の関係は逆行の流れになりつつあり、これもドルの下落不安を高めています。
Williams%Rが売られ過ぎ水準まで落ち込んでいることが、ドルの下支え要因とも言えますが、オシレーターが
低位に張り付いたまま価格が下落することも多く、ドル買いはリスクが高いように思われます。
現在は、昨年10月25日の安値から本年1月2日の高値までの上昇幅のほぼ38.2%押しの水準で下値が
止められています。
週明けは、この水準を下回ってきており、これをクリアーに下抜けてしまうと、50%押しの101円20銭レベルが
視野に入ってきてしまいます。
提供: FXトレーディングシステムズ
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