2013/8/2のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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先週のドル/円は、週初7月30-31日の連邦公開市場委員会(FOMC)でフォワードガイダンス(将来の金融政策指針)が改善されるとの憶測から97円59銭まで下落しました。
しかし、フォワードガイダンスの改善は無かったこと、米国7月の雇用統計への期待感が高まったことで週末には一時99円95銭まで反発しました。
ただ、実際に発表された7月の米非農業部門雇用者数が予想を下回ったことでドルは軟化し、99円をやや下回ってNYを引けています。
テクニカルで見ると、週初一目均衡表の雲の中に入っていた相場が、雲の下限で止められ、週末には雲を上抜けたことで、ドルの下値が堅いことが伺えます(A)。
もっとも、この後雲は急速に薄くなっていき、来週には厚みがなくなることから、下抜けのリスクが高くなることには注意が必要でしょう。
同様に、遅行スパンとローソク足の関係を見ても、現状では同行しながら売り転換を回避していることが分かり、ドル上昇の流れが続いている可能性を示唆しています(B)。
ただし、現状遅行スパンとローソク足が同水準にあり、逆行を始めるとすぐに売り転換してしまうため、その時は急激なドル下落のリスクには注意が必要でしょう。
Williams%Rは、先週初の売られ過ぎから水準を戻しており、現在中立水準にあります(C)。
この点からもドルの底堅さを感じるものの、明確な方向性を決めにくい状況といえそうです。
提供: FXトレーディングシステムズ
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