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テクニカルで検証する昨日の相場

2013/4/12のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円は、黒田日銀総裁による異次元の量的・質的金融緩和の流れや朝鮮半島の地政学的リスクを受けて、週初から堅調な動きとなり、99円95銭まで上昇しました。
しかし、100円のオプション・バリアーの防戦売りや本邦輸出企業のドル売りに100円を突破することは出来ず、週末には米財務省半期為替報告書で「日本の通貨政策を注意深く監視。日本は通貨安競争を避けるべきだ」と表明されたことで98円台前半まで反落する展開となりました。

先々週の黒田日銀総裁による異次元の量的・質的金融緩和の発表後、ドル/円は短期間に8%近い上昇を示現しており、目先的には調整局面に入っても不思議ではない状況といえます。
また、週足で見ると上ヒゲの長い十字線になっており、これも天井の形成と調整の可能性を示唆しています。

調整となった場合は、直近の上昇の38.2%押しである97円15銭水準がターゲットとなりそうです。

もっとも、米国連邦準備理事会(FRB)は「異例な低金利政策」からの出口を模索しており、日本銀行の「異次元の量的・質的金融緩和」との対比は、ドル/円の強い上昇要因であり、円の先安観は根強いものがあります。
また、安倍政権は、環太平洋経済連携協定(TPP)参加を巡る米国との事前協議で、大筋で合意し、オバマ米政権による「自動車」の聖域化と、安倍政権による金融緩和を受けた円安の黙認がバーターされたことも、ドル高・円安材料となります。
大きな潮流となった円安・ドル高の流れが大きく変化することはなさそうです。

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