2013/3/7のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。 |
昨日は、白川方明・日銀総裁の下では最後となる金融政策決定会合が行われ、事前予想通り金融政策の現状維持が決定されました。
結果が伝わると、前日のドル/円の上昇を受けて利益確定のタイミングを待っていた短期筋が円を買い戻し、93円79銭まで下落しました(A)。
ただし、海外時間に欧米の重要イベントが控えるなかで取引は膨らまず、ドルの下落は限定的となりました。
その後は、日銀の今後の積極的な緩和への期待感から円売りが続き、じりじりとドルは値を戻す展開となり、94円台を回復しました(B)。
MACDを見ても、朝方売り転換したものが欧州時間には再び買い転換しており、前日と同じ形状でドルの上昇を支えていることが分かります(C)。
米国時間になると、米国の経済指標が予想を上回ったことや米国株式が堅調でダウが3日連続で最高値を更新したことを好感し、一段のドル上昇となっています。
この流れで、ドル/円はボリンジャーバンドを上抜けてバンドウォークを形成し、2009年8月以来の水準である95円10銭まで上昇しました(D)。
本日は米雇用統計があり、意識されていた95円を突破したことから、予想を上回る結果となった場合にはもう一段のドル上昇余地が広がったと言えるのかもしれません。
もっとも、ADP雇用指数も高結果となっており、サプライズリスクは下方向にあることには留意しておきたいところです。
提供: FXトレーディングシステムズ
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