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テクニカルで検証する昨日の相場

2013/3/8のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。

チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。


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先週は、衆議院での日銀正副総裁候補の所信聴取を受けて日銀新体制による異次元緩和期待が高まったこと、米国の景気回復期待からニューヨークダウが新高値を更新し、日経平均株価も12000円台に上昇したこと、さらに2月の米雇用統計が予想以上の強い内容だったことから円売り・ドル買い圧力が強まり、ドル/円は一時96円60銭まで上昇しました。
ドルの上昇は強いトレンドとなっており、相場のムードとしては100円を目指す勢いとなっています。

しかし、今週の材料としては、ヘッジポジションの買戻しや日銀正副総裁人事案が国会同意の公算が高まれば円売り材料であるものの、イタリアの政局に対する懸念や3月期末に向けたリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)は円買い材料であり、ムードだけで一段のドル上昇が続くかは微妙なところです。

テクニカルで見ても、先週末の三連騰は、下値・上値ともに切り上げた陽線の連続で坂田五法では赤三兵と呼ばれるものとなります(A)
安値圏で出現すれば上昇の初期を指しますが、今回のように高値圏で出現し、かつ上ヒゲを引いたものは「赤三兵先詰まり」とされ上昇力が鈍いことを示します。

さらにWilliams%Rも再びゼロ水準に近付いており、相場が過熱する可能性を示唆しています(B)

もっとも、遅行スパンとローソク足に関係からは、反落リスクが高まるのは来週以降となりそうであり、今週はもう一段の上値を試し、天井を確認する可能性が高いのかもしれません(C)

提供: FXトレーディングシステムズ
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