2012/6/11のドル円相場の考察
昨日のユーロ/ドル相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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ユーロ/ドルは昨日早朝に1.2672ドルまで大きく上昇し、5月23日以来の高値となり前週末のニューヨーク時間終値より大幅に高い水準から取引が始まる「ギャップ・オープン」(窓空け)となりました(A)。
こうしたギャップは短時間で埋めに戻ってくる可能性が高く、昨日も海外市場で、このギャップを埋める動きとなっています。
その海外市場では、ユーロ圏が先週末に最大1000億ユーロのスペイン銀支援策で合意したことを受けて一時的に楽観的な見方が広がったものの、スペイン銀への融資について、同国の債務拡大につながる可能性や、スペイン政府債よりも返済が優先され、その結果同国の借り入れコストが一段と上昇する可能性などへの懸念が浮上し、ユーロは値を消す展開となりました(B)。
また、欧州委員会やドイツの当局者が、スペインの銀行への支援について、国際通貨基金(IMF)とユーログループ、欧州中央銀行(ECB)から成るトロイカがそのプロセスを監視すると表明し、支援にそういった付帯条件はないと主張していたラホイ・スペイン首相との矛盾が浮き彫りになったことも支援をめぐる不透明感が広がり、ユーロ売りにつながったとの指摘もあります。
MACDをみると、海外時間でのユーロ売りに先駆けて、東京午後にはユーロ売りサインが点灯していることが確認できます(C)。
提供: FXトレーディングシステムズ
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