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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/6/8のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、一目均衡表、Williams%R、を表示しています。

先週のドル/円は、G-7緊急電話会議の開催を受けて主要中銀による協調金融緩和策の期待感が高まったことや中国人民銀行による政策金利引き下げを受けて、リスク・オフの円買いが後退したことで、77円台から79円後半まで上昇しました。(A)
この上昇で、3月からの下落トレンドで上値を押さえ続けてきたレジスタンスラインRを上抜いてきており、この下落トレンドの終焉が示唆されています。

遅行スパンがローソク足に近づいてきており、陽転の可能性が出てきていることも、トレンド転換の可能性を予感させます(A)。ただし遅行スパンとローソク足の相関からは、今週は横這いの動きの可能性もあり、一気に転換は難しいかもしれません。(B)
相場は転換しているのであれば、目先の上昇目処は、3月の高値から今月の安値までの下落幅の38.2%戻しの80.15円水準となります(B)。この水準は、5月に上値を抑えられた水準でもあり、この上値抵抗の攻防は注目されます。

ただし、Williams%Rは既に3カ月ぶりの高水準まで上昇しており、短期的にはやや買われ過ぎの状況となっているため、今週は現状水準で足踏みの可能性も考えられます(C)。(C)

今週は、17日に予定されているギリシャの再選挙を控えて、日銀金融政策決定会合で追加金融緩和策が打ち出されるか否かを見極める展開となりそうです。
ドル/円が、ユーロ圏のソブリン・リスク回避の円買いで下落した場合は、日本政府・日本銀行による円売り介入が実施される可能性が高まるとの予想もあり、各国の経済・金利動向には注視する必要がありそうです。
(D)

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