2011/10/28のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams %Rを表示しています。 |
先週のドル/円は、日本銀行の金融政策決定会合で資産買入等基金の規模を5兆円増額して55兆円としたものの市場の予想の範囲内ということで反応はなく、日銀による円売り介入が実施されなかったこともあり続落する展開となり、変動相場制移行後の最安値を更新しました。
また、イエレンFRB副議長やダドリーNY連銀総裁が量的金融緩和第3弾(QE3)の可能性を示唆したことも、ドル売りに拍車をかける要因となり、週末安値圏での引けとなっています。
テクニカルには、これまで下値抵抗となっていた76円水準をクリアーに下抜けてしまったことで、相場の底が見えなくなってきています(A)。
今後は、この水準が上値抵抗となってしまう可能性もあるでしょう。
より注目は、遅行スパンとローソク足の関係でしょう。
これまでは、長期間ローソク足と同期の動きを続けてきた遅行スパンが先週後半になり逆行する動きへと転じています(B)。
逆行する動きの場合は、相場が急激な変動をすることも多く、そのパターンに当てはめると現状では急落リスクが高まっているようにも見えます。
Williams%Rは、既に十分売られ過ぎの水準まで達してきていますが、低水準を維持したまま一段の価格下落の可能性もあり、注意が必要といえるでしょう。
もっとも、今週末には米雇用統計があり、また急落するような局面となれば市場介入の可能性も否定できません。
今週は、神経質な相場展開となりそうです。
提供: FXトレーディングシステムズ
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