2010/11/18のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートはドル/円の1時間足、パラボリック(Parabolic)、RSIを表示しています。 |
昨日のドル/円は、83円台前半で方向感の乏しい動きが続きました(A)。
日本株が堅調となったことでリスク許容度が増えたとの指摘がありましたが、為替相場を大きく動かす要因にはならなかったようです。
アジア時間から欧州時間にかけて、ドルが底堅さを保ちながらも大きな上昇にはつながらない相場となっています。
NY時間に入ると米国のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を大きく上回ったことや景気先行指数が市場予想通りだったことを受けて米債利回りが上昇し、ドルが上昇する展開で83.78円を付けました(B)。
しかし、83円後半ではドル売り圧力も強く、再び83円半ばまで緩んでNYを引けています。
RSIを見ても50%を中心とした横這いとなっており、明確なトレンドが出ていないことが分かります(C)。
相場に明確なトレンドがなくなっていることでパラボリックが頻繁に転換する動きを続けています。パラボリックがレンジ相場に弱いという特徴がはっきり出てしまっていることが確認できます。
【テクニカル一口解説】
1. パラボリック
パラボリックは、J.W.ワイルダー氏が考案したSAR(ストップ&リバースポイント)と呼ばれるラインを用いたトレンドフォロー型の指標です。
パラボリックには「放物線上の」という意味があり、 SARがチャート上に放物線を描くように見えることから「パラボリック」と呼ばれています。
描かれた放物線(SAR)と実際の価格の交差するポイントが売買転換点を示し、途転(買い方なら買いを手仕舞い、売りを入れる手法)を繰り返して行うのがパラボリックの狙いです。
パラボリックは、トレンドフォローが他のテクニカル指標であるため、レンジ相場では騙しが多く発生してしまうというリスクがあります。
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