2010/11/4のドル円相場の考察
昨日のユーロ/ドル相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ユーロ/ドルの1時間平均足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。 |
昨日のユーロ/ドルは東京市場では1.41ドル前半での小動きが続きました(A)。
FOMCの結果を受けたドル安の調整と欧州の出方待ちという模様眺めの動きといえます。
しかし、この小動きの中でもMACDは売り転換から買い転換への素早い反転を見せておりユーロが上昇する兆しが窺えます(B)。
欧州時間に入ると、MACDでのユーロ上昇の兆し通り、1.41ドル半ばのレンジ上限を抜けるとユーロ高が加速する動きとなり、1.42ドル後半までユーロは上昇しました(C)。
ECB理事会において特別の政策変更はなく、トリシェECB総裁の記者会見でも目新しい発言がみられなかったことなどから、ドル売りが強まったとの指摘もありました。
その後、NYの後半にかけては調整のユーロ売りが優先となり、ユーロ/ドルは1.42ドル前半まで押し戻される展開となっています(D)。
この動きでMACDも売り転換を示しており、ユーロが軟調に推移している動きと整合するサインとなっていることが確認できます(E)。
【テクニカル一口解説】
1. 平均足
平均足はローソク足の修正バージョンといえます。
平均足の始値は前の足の始値と終値の中心とし、終値を現在の単位期間の四本値の平均とします。また、高値、安値はローソク足同様現在の単位期間の最高値と最安値を使います。
この修正された四本値を使ってローソク足を作ったものが平均足となります。
通常のローソク足は上昇過程においても陰線が多く現れることもあり、心理的に上昇過程にあると思いにくいときがありますが、そのようなときでも平均足を使うと陽線が続くことになりトレンドを明確にとらえることが出来ます。
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